SIIQ会員各位
台湾・工業技術研究院(ITRI)とのMOU締結のご報告およびITRIのご紹介について
SIIQ事務局
台湾・工業技術研究院(ITRI)とのMOU締結についてご報告いたします。
1.SIIQ×工業技術研究院(ITRI)による技術情報に関するMOU締結
経済産業省九州経済産業局とSIIQが共同事務局を務める「九州半導体人材育成等コンソーシアム」(以下「コンソーシアム」)の2022年度調査結果として、海外産業交流は、交流分野では半導体「製造装置」、地域別では「台湾」が最も多く、交流手段は「定期的な企業間交流」を希望されていました。
また、「コンソーシアム」では、昨年2023年2月、九州半導体関連産学官からなるミッションを台湾に派遣し、台湾の企業・大学等各機関と交流を図り、引き続き交流を進めてまいりました。
このような経緯を踏まえ、SIIQでは、昨年2023年9月7日、「セミコン台湾2023」期間中に、九州、台湾の産学官による「九州・台湾半導体技術国際シンポジウム」の開催に合わせて、半導体関連に関する技術交流の取り組み促進を目的とした「SIIQ×工業技術研究院(ITRI)」によるMOUを締結し、更なる関係強化を図ることといたしました。
SIIQ×ITRIのMOUの概要は以下の通り。
〇SIIQは九州地域における半導体・電子・デジタル産業に関わる技術情報をITRIに提供する。
〇ITRIは台湾における半導体・電子・デジタル産業に関わる技術情報をSIIQに提供する。
〇双方は九州と台湾における半導体・電子・デジタル産業の振興を目的に様々な連携の方策を提案し、補助金情報を提供することに協力する。
2.台湾・工業技術研究院(ITRI)の概要
工業技術研究院(ITRI)は、1973年に設立された台湾産業科学技術研究開発機関として、6,300人以上の研究員を擁し、特許取得件数32,400件を超える世界有数の応用技術研究機関で、台湾の科学技術の研究開発で産業発展を牽引、経済価値の創造で社会福祉を増進することを目的に、イノベーションによる新市場開拓、産学研の国際連携、世界クラスのシンクタンクを目指しています。ITRIはこれまでにTSMC、UMC、Taiwan Mask Corp.、Epistar Corp.、Mirle Automation Corp.、Taiwan Biomaterial Co.などの企業を設立し、インキュベートしていきました。
ITRIは、産業界と協力して、新しい技術や製品を開発し、台湾の産業を強化することを目指し、エレクトロニクス、情報通信、材料、化学、機械工学、光学などの分野で研究開発を行っています。(詳細は以下の「工業技術研究院紹介」をご参照ください)